RC HOTEL 京都八坂

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EXHIBITION


展示

冨井大裕展「泊まる彫刻」

開催期間

2019年3月24日(日) - 2019年6月23日(日)

概要

この度RC HOTEL 京都八坂では冨井大裕 による展示「泊まる彫刻」を開催致します。
ホテルの客室に作品を展示することになった。宿泊客は移り変わるので、その方々の為に作品を制作/展示することはできない。できないわけでもないが、それは作品が部屋の過ごし方を規定することになる。それはあんまり幸せな在り方ではないなと思う。そこで考えをずらして、作品が泊まることを造形する註。とはいえ、お金を払って泊まるわけではないので、本当に泊まる人の邪魔にはならない様に。

註:造形するにあたって、以下のことを念頭に置いた。
1:ホテルについて→鉄筋コンクリート造=型に流し込まれた液体が固まった姿。
2:景色について→同じ物事が違っているかもしれない。微妙な時空間。
3:荷物について→部屋の中で開かれ、畳まれるモノ。

− 冨井大裕

泊まるという行為はおそらく人間にのみ当て嵌まるだろう、この妙な親密さとモノっぽさの同居するタイトルが仄かに示す通り今回の展示では冨井には珍しく人型をしているものも見られる。これまでの展開からは意外にも思えるが彫刻家としては自然な選択かもしれない。素材としての石膏や造形としての人体はその歴史性から恐らく「彫刻」としての自明性を持っている、と言っていいが、作家がある種慎重に距離を取ってきた「彫刻」の条件でもあるだろう。
これまでの、特に素材選択における彫刻の自明性の無さと結果としての彫刻言語の明瞭さは、「人体彫刻」という前提の明瞭さと結果としての不明瞭さへ。しかしこの不明瞭さは、抑えがたく根源的な彫刻の欲望と魅力を表しているのかもしれない。
ホテルという人間的な場所で擬人化して宿泊する冨井大裕の作品を起点に「彫刻」について改めて考えてみたい。

− 企画  RC HOTEL 京都八坂アートディレクター 熊谷卓哉


冨井大裕 Motohiro Tomii
1973年新潟県生まれ。1999年武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。2015年文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてニューヨーク滞在(-2016年)。既製品に最小限の手を加えることで、それらを固定された意味から解放し、色や形をそなえた造形要素として、「彫刻」のあらたな可能性を模索する。Twitterにて毎日発表される「今日の彫刻」などと併せ、既存の展示空間や制度を批評的に考察する活動でも注目を集める。近年の主な展覧会に「像を結ぶ」(Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku/東京、2017年)、「引込線2017」(旧所沢市立第2学校給食センター/埼玉)、「コンポジション ーモノが持つルールー」(ATELIER MUJI/東京、2018年)、「水と土の芸術祭2018 MEGA BRIDGE」(ゆいぽーと 新潟市芸術創造村・国際青少年センター/新潟)、「メルド彫刻の先の先」(Maki Fine Arts/東京、2018年)などがある。現在、武蔵野美術大学准教授、「壁ぎわ」「はしっこ」世話人 。

展示協力:YUMIKO CHIBA ASSOCIATES

2019.07.24

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