荒木悠展「SWEET ROOM」会期が8/7まで延長決定
2022.07.26
現在開催中の、荒木悠の個展「SWEET ROOM」の会期が8/7まで延長が決定!!!
今回の展示に合わせて、新たなる新作もお披露目です。
ホテルのレセプション横に鎮座するポストカードとラック。
昔からこの場所にあったようなお土産感のある風合いです。
日本に全部で10塔ある1950年以降に建設された鉄筋コンクリート造の五十塔を作家自身が現地まで足を運びで撮り下ろした新作。
ポストカードの裏側には、RCHOTEL京都八坂のロゴが。
この塔と同じく、RCHOTEL京都八坂は、名前の通りRC(コンクリート造)構造の建造物で、サブネームは「鉄筋コンクリート造陸屋根4階建て」です。
1950年以降に建設された鉄筋コンクリート造の五重塔が日本には10塔ある。今回、作者の荒木は自らの足を現地に運び、それらを撮り下ろしました。
それは肉体的な疲労を伴い、誰かがひいたレールでは無い目的地に自分だけが見える”光”を求めて行く。その旅路は決して大衆化された「観光(ツーリズム)」ではなく、修行僧が聖地を参拝するような巡礼の旅のよう。
今回の「キョウトノミヤゲ」企画が制作のきっかけになったと話す荒木氏。
”「見上げる」が転じて「土産」になったという語源、「塔」の階層を英語にするとSTORY(ストーリー)になることなど(ストーリー(物語)はヒストリアから来ていて「短い歴史」から「お話」つまり物語がきているのだ。)”
一旦、お土産葉書に見えるこのRC造の五重塔ポストカードとラック作品は多層的な意味合いを孕んでいる。
五重塔が10塔。
縦に並んで一列。
垂直のアクションが孕んでいる”お土産ラック”という構造に身体的に”見上げる”とういう行為がついてくる。
今新作とホテルの存在が編み目のように重なり、広がりをもたらしてくれる今作品。
見処がたくさんの展示になっていますので、是非ご高覧ください。
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荒木悠個展「SWEET ROOM」
会期 : 2022年4月30日~2022年8月7日
会場 : RC HOTEL 京都八坂 1Fロビー、301、302号室
住所:京都府京都市東山区八坂上町370
電話 : 075-354-5406
開館時間 : 15:00~22:00
休館日 : 会期中無休
観覧料 : ロビーの展示は観覧無料、客室は宿泊客のみ公開
アクセス : 京都市バス清水道駅徒歩5分
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本展では、作家にとって初の試みとなる映画的文法を用いた写真作品を発表します。荒木が異邦人として観る京都の景色や観光地に対して抱くチグハグさを起点に、スチール写真と字幕を組み合わせたフィクションが展開されます。
協力:無人島プロダクション
荒木悠
1985年山形県生まれ。
文化の伝播や異文化同士の出会い、またその過程で生じる誤解や誤訳の持つ可能性に強い関心を寄せています。特に、近年手掛けている映像インスタレーションでは、歴史上の出来事と空想との狭間にある物語を編み出し、再演・再現するような手法を展開している。
近年の主な個展に「双殻綱:第二幕」(無人島プロダクション/東京、2022)、「約束の凝集 vol.4荒木悠」(gallery αM/東京、2021)、「三泊五日」(板室温泉 大黒屋/栃木、2021)、「ニッポンノミヤゲ」(資生堂ギャラリー/東京、2019)など。これまで大阪中之島美術館、国立国際美術館、ポーラ美術館、アートソンジェ・センター、ジョアン・ミロ財団でのグループ展に参加。第5回Future Generation Art Prizeファイナリスト。映画監督としてチューリッヒの第20回Videoexでグランプリ、第47回ロッテルダム国際映画祭にてタイガーアワードを受賞。
7月23日 荒木悠個展「SWEET ROOM」関連イベント 「キョウトノミヤゲ」八坂の塔を登るツアー&トークショー
2022.07.12
7月23日(土)開催
荒木悠個展「SWEET ROOM」関連イベント
「キョウトノミヤゲ」
現在RC HOTEL 京都八坂で開催中の荒木悠個展「SWEET ROOM」のクロージングイベントとして、荒木悠さんを中心にゲストに美術家・彦坂敏昭さん、そしてピエール・ロティさんと行く八坂の塔(法観寺)を登るツアー&トークショーです。
京都のランドマークのひとつとも言える、通称”八坂の塔”(法観寺)を登ったことはありますか?
地元に住んでいても意外と中を訪れたことのない、愛すべき街のシンボル。
そんな内からはどんな風景が見えるのでしょうか?
今イベントでは、137年前に来日した小説家ピエール・ロティが残した記述をもとに彼の痕跡を追い続けてきた荒木悠さんをお迎えして、皆さんと一緒に八坂の塔を探索します。
テーマは、タイムトラベルツアー!
今昔の風景を重ね合わせながら、時空を散歩する趣向です。
”ツアー”とはいっても、八坂の塔はホテルから目と鼻の先。
徒歩1分なので、お気軽にお越しくださいませ◯
もちろん第2部のトークショーからの参加も歓迎デス!
トークショーでは彦坂さんをゲストにお招きして、展覧会「SWEET ROOM」の制作裏話や荒木さんの現在の興味関心を紐解きます。
天気が良かったら屋上に上がり、夕日を背景にレッツ乾杯!
◉「SWEET ROOM」関連イベント「キョウトノミヤゲ」◉
登壇作家:荒木悠、彦坂敏昭
日時:2022年7月23日(土)
参加費:第1部 / 拝観料400円
第2部 / ワンドリンク
定員:各回15名
会場:RC HOTEL京都八坂・法観寺(八坂の塔)
備考:法観寺(八坂の塔)の中学生以下のお客様は拝観原則不可。第1部は天候により予定が変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
▼スケジュール▼
~第1部~
15:00 開始 RC HOTEL京都八坂集合~八坂の塔を登る
16:00 終了
~第2部~
16:30 トークイベント開始(会場:RC HOTEL京都八坂ロビー)
17:30 終了
▼参加方法▼
参加ご希望の方は以下のメールアドレスまで、
【「SWEET ROOM」関連企画「キョウトノミヤゲ」 参加希望】と書いて氏名、住所、【1部・2部・どちらとも】いずれかの希望参加人数を添えてメールをお送りください。
Mail:info@rchotelkyotoyasaka.com
【登壇者】
荒木 悠 | Yu Araki
アーティスト・映画監督
1985年生まれ。文化の伝播や異文化同士の出会い、またその過程で生じる誤解や誤訳の持つ可
能性に強い関心を寄せている。特に、近年手掛けている映像インスタレーションでは、歴史上
の出来事と空想との狭間にある物語を編み出し、再演・再現するような手法を展開している。
現在、RC Hotel 京都八坂での個展に加え、京都市京セラ美術館ザ・トライアングルでの「彦坂
敏昭:砂のはなし」に新作を提供中。
彦坂敏昭 | Toshiaki Hicosaka
美術作家
人が他者や事物をわかる(わかり合う)状況に強い関心と疑問を持ち、「拾う」「描く」「歩く」などの異なるアプローチを通した協働や対話のあり方を探っている。2015年、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスとアイスランドに滞在。2009年、ポロック・グラズナー財団(ニューヨーク)より制作支援を受ける。現在、京都市京セラ美術館ザ・トライアングルにて、他者との同行をテーマにした展覧会「砂のはなし」を開催している。